It's Complicated「恋するベーカリー 〜別れた夫と恋愛する場合〜」

ぽすれん」でDVDをレンタルして、1ヶ月以上放置していたのを、ようやく観た「恋するベーカリー」(延滞料金がかからないのが、いいのか、悪いのか)。
原題の「It's Complicated」、日本語副題の「別れた夫と恋愛する場合」が示すとおり、中年を少し過ぎたくらいの男と女の、複雑な人間(恋愛)関係を描いた、いかにもナンシー・マイヤーズ脚本っていうかんじの、ストーリィ。
描かれている人間(恋愛)関係は、ほんとうに「複雑(complicated)」かといえば、そうともいえるし、まあ、「なくもないでしょ」ともいえる。
登場人物たちの人間(恋愛)関係が、「複雑」に進展していくところの「きっかけ」が、酒やドラッグでかなり「ハイ」な状態での言動であるというところが、ありきたりかとも、思う。
ウディ・アレンなら、こうはしないなと、思いながら、観ていた。
「離婚」とか、「よりを戻す」とか、「中年の恋愛」とか、そのへんのテーマも、僕には関係ないので、べつに、ぐっとくるものもない。
 
じゃあ、つまんなかったのかというと、そんなことはまるでなくて、めちゃくちゃおもしろかった。
というのも、僕は、メリル・ストリープスティーヴ・マーティンも、アレック・ボールドウィンも大好きで、彼らが3人そろっているだけで、うれしくてたまらない。
スティーヴ・マーティンは、メリル・ストリープの家の増築に携わる建築家の役で、生真面目なかんじなんだけれど、ハッパを吸ってからの豹変が、すごい。
NBCのドラマ「30 Rock」の3rdシーズンにも、スティーヴ・マーティンが出てた。嘘っぱちの財界人の役で。あれもおもしろかった。
アレック・ボールドウィンとは仲がいいみたい。友人の情報では、アカデミー賞の司会を二人でやっていたらしいが、未見。
 
どうでもいいけど、うちの小学二年生の長女は、「サボテンブラザーズ」が大好きで、「なんかDVD、借りてこようか」と言うと、「サボテンブラザーズ!」と言う。
あれは、ほんとうの意味での名作ですよ。スティーヴ・マーティン、ほんとうに、LOVE。