細田守「サマーウォーズ」

ぽすれんでレンタルした、細田守監督「サマーウォーズ」、観る。
おおかみこどもの雨と雪」でも思ったのだけれど、拒絶とまではいわないが、壁ひとつ隔てたところにある世界観で、とりわけ、シーンの随所にみられる、いわゆる「オタク文化」的なものには、「みんな、こういうの、好きだねー」と思う。村上隆の模倣みたいなデザイン。べつに、村上隆もおもしろくないんだけど。
それから、かつての北野武の映画でも鼻についたのだけれど、やけに海外での評価を意識した設定や描写が、多くみられる。「オタク文化」含め、着物や花札といった日本的なアイテムが登場する。
ああ、そうか。すべてがわかりやすくて、都合よくつくられているという、それだけのことなんだな。
一言でいうと、単純すぎて、おもしろくなかった。
 
エンディングロールを眺めながら、それにしても、映画ってのは、たくさんの人がかかわってつくられているものだと思う。
まあ、娯楽だ。芸術の部類じゃない。おもしろいと思う人が「おもしろい」と言って手を叩けばいいだけのことである。
 
大島渚監督の「忍者武芸帳」を観たいのだけれど、ぽすれんには、ないみたい。困った。