トム・フーパー監督「レ・ミゼラブル」

ぽすれんで借りていた、トム・フーパー監督の「レ・ミゼラブル」を観る。キャメロン・マッキントッシュ製作のミュージカル舞台の映画化。ミュージカルだからか、英語がやけに聞き取りやすい。フランスが舞台の物語が堂々と英語で演じられることに違和感をおぼえたのは最初だけで、すぐさま、演技とストーリィに引き込まれていく。アン・ハサウェイがとりわけよかった。こういう映画は日本ではつくれないなあと思うのだけれど、「こういう」をきちんと定義してないから、「どういう」のだと訊かれると、「こういう」のだとしか応えられなくて、じゃあ、具体例をあげるとして、観た直後に、率直に「日本ではつくれないなあ」と思った映画といって思いだせるのが、マイケル・ジャクソンのでていた「ムーンウォーカー」だったり、ダラポン監督の「ショーシャンクの空に」だったりで、ますます定義のしようがない。じつをいうと、「レ・ミゼラブル」を観終わったあと、いっしょに観ていた奥さんに、僕は、「こういう映画は日本ではつくれない」と言ったのではなくて、「アメリカでしかつくれない」と言ったのだけれど、調べてみたら、トム・フーパー監督はイギリス出身だし、ヒュー・ジャックマンはオーストラリア出身だし、ラッセル・クロウニュージーランド出身らしい。キャメロン・マッキントッシュは、もちろんイギリス人。配給はユニバーサルだけど、だからといって「レ・ミゼラブル」をアメリカ映画なんて言ったら笑われてしまいそうで、とにかく、「アメリカでしかつくれない」なんてのは間違いで、この日記では、「日本ではつくれない」と言い換えて書き換える。はい、知識不足です。トム・フーパー監督の「英国王のスピーチ」というのもおもしろそうなので、次、借りてみようと思う。
アメリカではなく、「いかにも」イギリスの映画監督といって思いだすのが、ピーター・グリーナウェイで、「英国式庭園殺人事件」、なつかしいな、高校生のとき観たんだ、ぽすれんで借りようと思ったら、在庫がない。なんだあ、そりゃ、ぽすれん