長男の宿題

幾(長男)の算数の宿題が間違いだらけ。「どちらがどれだけ多い(少ない)」が苦手らしい。
いっぽう、幾は歴史好きで、戦国時代の出来事とか、武将の生没年をことごとく暗記しているので、これを算数に活用しようと思った。
 
僕「家康は何歳まで生きたの?」
幾「75歳」
僕「秀吉は?」
幾「62歳」
僕「どっちがどれだけ多く生きた?」
幾「秀吉はー、1598年に死んでー、家康はー、豊臣家を滅ぼした翌年の1616年に死んだからー」
僕「・・・」
 
何を計算しようとしているのか・・・。
何度か試みて、長男は生没年といっしょに何歳まで生きたかを記憶しているので、これを切り離すのは困難らしいことがわかった。
 
じゃあ、訊きかたを変えよう。
時間軸で比較できるようにすればいい。
 
僕「関ヶ原の戦いは、何年?」
幾「1600年」
僕「本能寺の変は?」
幾「1582年」
僕「それじゃあ訊くけど、関ヶ原と本能寺は、どっちが先に起きた?」
幾「本能寺」
僕「何年はやく起きた?」
幾「18年」
 
おーーー! やればできるじゃないか! 感心! 念のため。解法を確認してみる。
 
僕「どうやって計算したの?」
幾「本能寺の変と同じ年に生まれた小早川秀秋がー、関ヶ原のときに18歳だから」
僕「・・・? それは、どうやって計算したの?」
幾「え?」
僕「いや、だから、小早川秀秋が、1600年に、18歳だってのは・・・」
幾「小早川秀秋は、関ヶ原で家康に三成を裏切れって言われたんだ。それが18歳のときじゃん」
僕「・・・」
幾「でも、三成の友達の大谷吉継は知っていたんだ」
僕「・・・」
幾「で、吉継は、自害!」
僕「あー!」(俺が間違っていた!)