読書

磯崎憲一郎『赤の他人の瓜二つ』

夕飯、これ、つくる。「豚肉とキャベツのミルフィーユ鍋」。 http://cookpad.com/recipe/729015 ただし分量は、豚肉は330g、キャベツは大玉を半分、長ネギ1.5本。材料を入れて煮るだけ。味付けもなし。とりわけて、食べるときに、胡麻ダレか、ポン酢か、柚子…

山本直樹『YOUNG&FINE』

この本、どうやって買ったのか、おぼえていないが、1992年が初版で、僕の持っているのは第3刷なのだけれど、やはり1992年だから、僕が15歳のときだろうかと思うのだけれど、15歳というと中学3年生だからそれは違っていて、山本直樹の本をはじめて買ったのは…

山口果林『安部公房とわたし』(ちゃちゃっと読みました)

真知の公房に対する絶対の尊敬は、かげりを見せた。こうしたことがふたりの関係に変化をもらたらし、結局、公房は最後の数年、芦ノ湖を見下ろす国立公園内にある山荘にひとりこもって暮らすようになった。 安部ねり『安部公房伝』(新潮社、2011) 山口果林…

山口果林『安部公房とわたし』(届いただけ。まだ読んでない)

ミズカネ 「えー、できてるの? 嘘? 絶対に? 賭けてもいい? あたし、そういうのに疎いの、全然気づかなかった」と言いたがる女がいる。そういう女ほど、ほんとは疎くない。いつも誰と誰ができてる、そんなことばかり考えている。俺がそんな「タイプの女」…

渡邊十絲子『今を生きるための現代詩』

渡邊十絲子『今を生きるための現代詩』(講談社現代新書)は、おもしろい。詩を読む人、詩を書く人、読まれたし。 僕がいつも考えていることがあって、それは、どうして歌には、詩(詞)がついているのだろうか。 父親が「かぐや姫」の「22才の別れ」を聴き…

『ともにある  神田橋條治 由布院・緩和ケアの集い』(木星舎)

食道がんを患った64歳の父が、横須賀共済病院で、抗がん剤治療を受けたものの効果がみられず、これ以上、この治療病棟でできることはないと言われて、肺炎を起こしていたため、そっこく追い出されるようなことはなかったのだけれど、往診の折には「はやいと…

小峰和夫『満州紳士録の研究』

知人がブログで、今年読んだ本で一年を振り返っていたのを読んで、ぼくも振り返ってみることに。 ほんとうにいろいろあって、気が遠くなりそうです。 で、今年読んだ本のベスト1を選ぶと、これです。じゃん。 『満州紳士録の研究』小峰和夫、吉川弘文館(201…

水村美苗『母の遺産』

水村美苗『母の遺産』を読んでいる。 おもしろくておもしろくて、多和田葉子『雪の訓練生』以来の「昂奮」。 いま、五十四「歌留多遊び」。読み進むのが嫌で、読むのに集中できないという、おかしな逆説。 三十六「ちりあくた」の冒頭 眠りが甘露だったのは…